君と歩む夢みて~時は平安~
私だけは…
天竜を信じなければならないのに…。
そうだ…
天竜は優しすぎる男であった。
「弦と咲威の言うとおりだ。私は天竜を信じなければならないのにな。」
そう言った私に、弦と咲威は微笑んだ。
その温かい笑みに安らぐ。
私も最高の笑顔でそれに応えた。
「弦、咲威…有難うな」
そう呟き、私も弦と咲威の頭を撫でる。
「私達は、何があっても黄泉様の味方ですからね?」
「黄泉様には、味方がいることを忘れないでください」
その言葉にちょっとウルッて…涙腺が緩んで…
気付かれないように、弦と咲威の頭を思いっきり撫で回した。