君と歩む夢みて~時は平安~
星宴の額にはうっすらと汗が滲んでいた。
星宴は特に、息があがっているわけでもないので、運動によるものではないだろう。
…あぁ、 嫌な予感がする。
まるで、その予感を反映させていくように星宴はある場所に向かって突き進んでいく。
星宴は、私の手を引きながら足早に歩いていき、ある部屋の前で立ち止まった。
え…?!
ここは…ッ!
「星宴っ!」
どういうことだ?!と、星宴に詰め寄っても、星宴は顔を曇らせていくだけ。
そして、
「申し訳、ないです。黄泉様…」
なんて、本当にすまなそうに言う。
「星宴…?」
口調を弱めて、言ってみても…星宴は表情を曇らしていくばかり。
同時に私の顔も曇っていく。