君と歩む夢みて~時は平安~
…まただ。
この何ともいえぬ…感情の波、たとえようもない。
触れられた部分が熱く…顔が火照っているような感覚が今、私にある。
「黄泉様…私は後悔などしておりませぬ。もし…死ぬようなことになられても…未練はありません。」
「天竜…」
何故だろう…
会ってたった3日しかたってないのに…
天竜のそばにいると安らげる…安心する気がするのは。
「黄泉様、我も…未練はありませぬ。」
「咲威…」
「はい」
ニコリと微笑む咲威に胸が温かくなった。
「咲威、弦…天竜、本当に感謝している。そちらは絶対に死なせはさせん。」
「いえ…私達が黄泉様を死なせません。」
そんな…天竜の優しさが心に染みる。
まもなく…
約束の時刻。