君と歩む夢みて~時は平安~
「黄泉は…ッ我が必ずや…幸せにしよう…!」
弥栄の…亡骸に向かって、静かに…呟いた。
そんなとき…
スゥー…スゥー…
と、腕から心地良さそうな寝息が聞こえてきて。
ふと、下を見れば黄泉が幸せそうな顔をしながら眠りについている。
「人の…気も知らずに、幸せそうにしおって…」
眠る黄泉を優しく、自分の方に寄せ抱きしめた。
己の…
涙を隠すように
あれから…年月が幾度も流れ、だんだん…黄泉の笑顔が減っていたことには、
気付いていた。