君と歩む夢みて~時は平安~
…約束の時刻まで、後5分…
私達は天皇の部屋の前にいた。
「黄泉様…」
「あぁ、ゆくぞ。」
…すぅ
ゆっくりと深呼吸…
「天皇、黄泉が参りました。」
襖に向かって言う。
「入れ」
「失礼致します。」
ゆっくりと襖を開けた。
そして、天皇と少し距離を置いて座る。
3人は私の後ろに座らわせ、頭を下げさせた。
「…天皇、今日はお願いを申したくてきました。この者達は村の者達です。」
「うむ。…願いとはなんだ?」
「…前々から申していた事で御座います。この者達の言い分を聞いてくださるようお願いしに参りました。」
「…そなたは自分がなにを申しておるか分かっておるのか?」
…場の雰囲気が…一瞬にして変わる。