君と歩む夢みて~時は平安~
結果的には直訴は成功に終わった。
だが…引っかかる父の言葉。
「国に納得がいっていない?」
…天皇ならどうとでもできるであろう?
なのに…何故。
あのようなことを…
「黄泉様、どうなされたのですか?」
「あぁ…天竜か。気にするな。」
そう言うと、天竜は不思議そうに身を屈める。
「…不安なことでも?」
「大丈夫だ。そちが気にすることでは…ー」
…あるか。
もう、こやつらはこういうことも考えなければいかないのか…
「天竜…弦、咲威を連れてきてはくれぬか?」
「…はい。」