君と歩む夢みて~時は平安~
新想
「黄泉様!いつまで、寝ているのですか?!」
スパーン!
そんな、音が朝の廊下に響き渡る。
「………今、起きようと思っていたところだ」
「嘘を仰らないでください!よりによってこんな大切な日に…」
ブツブツと横で文句を言う咲威を、思いっきり無視してのそのそと布団から身体を出した。
「あぁッ!もう!もっと、シャキッとなさってください!」
日に日に咲威が口うるさくなっていくのは気のせいだろうか。
「黄泉様!早くお着替えを…」
気のせい、ではないようだ…