君と歩む夢みて~時は平安~
「黄泉ッ!何をしている!」
「…!父様!」
いつまでも、来ない私に痺れを切らしたのだろう。
若干、顔をしかめた父様がいた。
「申し訳ありませぬ!今、行こうと思っておりました故!」
必死に弁解する私に、父様はしかめていた顔を緩ませる。
「お主に、客人が来ておるぞ」
「はい!」
私はそう、元気良く言うと足を前に進めた。
…今の私なら、はっきりと言えるだろう。
みてるなんかじゃなんくて…