君と歩む夢みて~時は平安~
ほんの数分後、天竜が弦と咲威を連れて現れた。
「急に呼び出してすまないな。」
「いえ。御用件とは?」
「…さっきの天皇が言った言葉に違和感は無かったか?」
そう言うとそれぞれ3人は、顔を見合わせる。
「…我も考えておりました。」
…やはりか。
「なにをだ?」
「今、国を操れるのは天皇様です。…なのに、どうしようもないというのはおかしいと思います。」
「あぁ…私も考えていた。」
黄泉は頭を悩ませる。
どうしようもない、疑問が体を巡りまわっていた。