君と歩む夢みて~時は平安~
なんなんだ。
この疼くような気持ちは。
これが世にいう嫉妬なのか。
仲が良い2人を見てられない。
雫に笑いかける天竜を見たくない。
あぁ…なんて醜いんだ。
恋って、人を清めるものだとある人は言っている。
私は、
私は…逆に汚されている気がするのは…なんなんだ。
天竜…その、女子が好きなのか…?
嫌だ。考えるのすら嫌になる。
天竜にとってその女子が特別なのは見てればわかる。…また、その女子にとっても天竜が特別なのも。
まるで、想いに胸が押しつぶされてしまいそう。