君と歩む夢みて～時は平安～

天竜の優しい、声色。



「やはり…なにか、あったのですね？」



「…うるさいっ………ッッ」



耐えきれるはずなんてなかった。



涙はまるで洪水のように留まりを知らなくて、どんどん私を濡らす。



「黄泉様…私でよければ…お聞きに…」



「不要だっ！！」



思わず声を張り上げてしまった。



なにも知らない天竜に、当たり前のことなのだけど…怒りが湧いた。



「放っておけっ！私のことは…お主にはわからぬっ！」



私がどんな想いで…っ



「…お話になってくれないとわかりません！私は黄泉様の力に…」



「不要だと言っているだろう…それに。これっばっかりはどうにもできない。」



「黄泉様らしくないですよ！本当に…どうなされたのですか？！」



その場にゆっくりと膝をつける。