君と歩む夢みて~時は平安~
どうしたら…よいかわからんのだ…。
「天竜私はただ…」
「黄泉様っ!!」
天竜の…天竜の…
「そばにいたい。そう、思うだけでも…「黄泉様…っ!」」
発そうとした言葉は天竜によって遮られた。
しかし…どうせダメなのだから、言うくらい許してくれ。
この後…私を嫌っても構わない。
軽蔑しても…構わない。
お付きをやめても…構わない。
だから…これだけ。
私に言わしてくれ。
「私が…天竜のそばにいたい。そう思うことすら…
許されぬことなのであろうか…?」
泣きすぎて痛々しい目。きっとひどい顔をしていることだろう…。
私はそんなひどい顔を上げ、天竜を見据えた。
「ただ…そばにいたい…それだけなのだ…!」