3度の出会いと3度の恋


俺は付き合った彼女には優しくする主義でそれは大切にしたいと思うからで。
でもその付き合っていた彼女には何一つ伝わっていなかったと気付いたのは結婚式を間近に控えたある日だった。


彼女――瞳――はその日用事があるというので俺は一人街を歩いていた。
よく晴れたその日は温かく穏やかな結婚を意味しているような気もした。



すると反対側の歩道を歩く彼女を見かけた。
そこには見知らぬ男がいて、しかも俺にはしないような笑みを零し、仲良さげに手まで繋いでいた。



…そう、瞳は浮気をしていたのだった。


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