3度の出会いと3度の恋
歩いてる時考えるのは『ゆき』のこと。
結局あの日以来会うこともない。
まあ、期待してた訳じゃないしあれは言葉のあやだから。
でもきっと彼女は綺麗になってるんだろうな。
俺が彼女に惚れることはないけれど。
そんなことを思いながら家路を急ごうと歩くスピードを上げた時、目の前には人が倒れていた。
そっと近付くとその人は女性で細く白い手足が見えていた。
その女性は長らく雨に当たっていたようで冷たかった。
俺は…迷わず女性を抱き上げ家路についた。