3度の出会いと3度の恋
「あ、ありがとう…。」
赤みを帯びた顔を隠すように俯いて言った。
「いや、気にしないで。ところで」
言葉を切って彼女を見た。
彼女の名前とか年齢とか、勝手に考えてみたけど目の前の彼女に聞くのが1番正確だなあと結論づけた。
「な…何よ。」
ちょっとたじろいでそれでも強気に俺を睨みつけた。
「聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」
これは俺なりの気遣いであって決して焦らしてるわけではない…が彼女にはそう思ったらしく
「勿体ぶらなくていいから!」
苛々した口調で先を促す。