Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


「もっ…」

「授業始まるから戻ったほうがいいよ…」


悲しそうな杏ちゃんの顔を
見ていられなくて俯いた


ごめん…

ごめんね杏ちゃん…


本当は今すぐにでも打ち明けたかった


杏ちゃん!!って泣き付きたい


そぉ心の中では叫んでたけど


お母さんが亡くなった時も杏ちゃんに頼って心配かけて


またこんな事で心配掛けたくない…


そんな思いのほうが強かった


「わかった…」


そぉ言って私の席を離れていく杏ちゃんに

唇を噛み締めて泣くのを堪えながら




心の中で何度も、何度も、謝った




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