Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


杏ちゃんと気まずい雰囲気のまま放課後を迎えた


私は何も聞かれたくなくてそっと教室をあとにして


一人、下駄箱に向かって歩いた


申し訳ない気持ちで一杯だったけど


私にはもう一つ考えなくちゃいけないことがあった


それは


こうなった理由……


夏休み前までは全部が普通だったはずなのに


なんで??


理由……


本当は心当たりがある


昴君……


だけどそれが理由なら悲しすぎて


私はあえて考えないようにしてた


それだけは嫌…


なのに下駄箱に着き


靴を取ろうと開けた瞬間


その理由が私が一番避けたかった物だと分かってしまった




『バカ女!!昴と別れろ!!』


って大きく書かれた白い紙が




ローファーの上に置いてあった




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