Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
もぉこれ以上怖くて目を開けてる事が出来なくて
ごめん昴君…
そぉ思いながら目をギュッとつぶった
「いい子だね…」
男の子が嬉しそうに呟きながら
私の太股に触れた
もぉダメ……
心の中で諦め掛けた時…
「萌音!!」
って叫ぶ声が聞こえた
私を呼ぶ大好きな人の声に
私は目をバッと開いた
「昴君!!!」
「てめぇら萌音に何してんだよ!!」
そぉ叫んだ時にはもぉ
坊主頭の男の子の肩を掴んで殴ってた
昴君に殴られた彼は『ウッ!』と唸り声を上げて後ろに倒れる
昴君……
今度は残りの二人を見上げて
何も言わず近付き素早く蹴りを入れた
今まで見た事もない怖い顔で
倒れてる3人を見下げ
「誰に頼まれた!!」
って叫んだ
これ以上ダメと思い
私は身体を起こし昴君に抱き着いた
「昴君ダメ!!喧嘩したらダメ!!」
「萌音……」
昴君が私を見てギュッと抱きしめる
その隙に男の子達が教室から逃げようとした
「オイッ!!」
「昴君!!私は平気だから…だから…行かないで…」
いつの間にか涙が零れてた
「フッ…ウッ…」
助けに来てくれた安心感で床に倒れ込み泣き崩れた