Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
☆犯人☆
さっきまでの恐怖が少し和らいだ頃
下駄箱に着いた
「送ってくから」
「うん、ありがとう」
そぉ言ってくれる昴君に今日は甘えることにして
自分の靴箱から靴を出そうと近付くと
誰かが靴箱の前に居るのに気付いた
誰だろう?と思い耳を澄ませると
女の子達の声が聞こえてきた
何も言わずに昴君を見ると
昴君も誰か居るのに気付いたみたいで
私に人差し指を立てて『静かに…』って合図した
私達は息を殺し靴箱の前から聞こえる声に耳を傾けた
『今頃裸にされてるかな…』
えっ…
『マジ中尾萌音ムカつくよね!』
『本当、本当、昴と付き合うなんて100年早いんだって』
これって…
靴箱の前で聞こえる声は
私を今まで苦しめてきた人達の声だった
バッと顔を上げ昴君を見ると
さっき男の子達を倒した時と同じ顔をして固まってた
夕日に反射して映る人影から
4人の女の子が居るのがわかった