Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
『じゃあ、もっと喜びなよ、愛瑠♪』
振り向いた女の子は
同じクラスでバスケ部のマネージャー愛瑠ちゃんだった……
『うん、分かってるって、ありがとね!』
そぉ言って笑う愛瑠ちゃんの顔を見た時
私の心の中がガラガラと音をたてて崩れていくのが分かった
何で……
何で愛瑠ちゃんなの…
一年生から同じクラスで
いつだって明るくて優しかったのに
もぉ立つ力さえ残ってなくて
そのまま床に倒れ込んだ私を
昴君が支えてくれた
私を支えながら
「愛瑠!!!」
って昴君が叫んだ
女の子達と愛瑠ちゃんがその声に驚いて視線を私達に向けた
「す…ばる…」
「なんでお前なんだよ…」
凄く悔しい気持ちを
あらわにしながら話す昴君に
愛瑠ちゃんは何も答えずただ黙っている
「お前、いつからこんな汚い事するようになったんだよ…中学の時からずっと俺と友達だったじゃん…」
更に言葉を繋げる昴君に対して
「友達……」
って愛瑠ちゃんが小さな声で言った
「お前中学の時からマネージャーでいつも俺等と仲良かったじゃんか…ずっと友達…」
「友達なんて言わないで!!」
言葉を続ける昴君に対して
いきなり愛瑠ちゃんが大声を上げた