Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「愛瑠…萌音は悪くない、俺が萌音を好きになったんだから」

ずっと黙って聞いていた昴君が口を開いた


「この先も愛瑠を好きになる事はない…それにどんな理由にせよ、萌音にした事を俺は許せない…」

「昴……」


怒鳴りたい気持ちを抑えてるように
冷静に愛瑠ちゃんを諭す


「ごめん、愛瑠…」


そぉ言って下を向いた


「ウッ……」


「愛瑠ちゃん…」


昴君の一言で愛瑠ちゃんが泣き崩れた


他の3人が愛瑠ちゃんに駆け寄る……


「お前等も二度と萌音に手ぇ出したら許さないから…」


そぉ言って下駄箱を叩いた


他の3人はビクッとして愛瑠ちゃんを連れてその場を去って行った



私は…


私が……


昴君と付き合ったからみんなが傷ついた


私が昴君を好きにならなければ誰も傷付かなかった





全部私が悪いんだよね……




真っ白になる頭の中でぼんやりそんな事を考えてた




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