Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
気付くと男の子二人が私の頭の上から顔を覗かせてた
目と目が合い
「お…前……」
って一人の男の子が私の顔を見て驚いた
もぉダメ!!
立ち上がり逃げようとした時
「おいっ!!!」
って扉の方から声がした
「萌音!!!」
声がする方を見ると
杏ちゃんと名波君が立ってた
「杏ちゃん…名波君…」
「違う!!俺達は違うから!」
名波君の顔を見た途端男の子達が私から離れた
えっ…なんで
状況が理解出来ず呆然としてると
名波君が坊主頭の男の子に向かって言った
「松田…お前あんだけ昴にやられた癖にまだ懲りねぇの??」
なに…何で昴君が出てくるの
「うるせぇな…分かってるよ…」
松田って呼ばれてるその男の子は
悔しそうな顔をして他の二人に
「おい、行くぞ!!」
って言いながらその場から消えて行った