Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


気付くと男の子二人が私の頭の上から顔を覗かせてた


目と目が合い


「お…前……」


って一人の男の子が私の顔を見て驚いた


もぉダメ!!


立ち上がり逃げようとした時


「おいっ!!!」


って扉の方から声がした


「萌音!!!」


声がする方を見ると


杏ちゃんと名波君が立ってた


「杏ちゃん…名波君…」


「違う!!俺達は違うから!」


名波君の顔を見た途端男の子達が私から離れた


えっ…なんで


状況が理解出来ず呆然としてると

名波君が坊主頭の男の子に向かって言った


「松田…お前あんだけ昴にやられた癖にまだ懲りねぇの??」


なに…何で昴君が出てくるの


「うるせぇな…分かってるよ…」

松田って呼ばれてるその男の子は
悔しそうな顔をして他の二人に


「おい、行くぞ!!」


って言いながらその場から消えて行った




< 136 / 236 >

この作品をシェア

pagetop