Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「嫌です!!」


間髪入れずに断ると


『何で』って聞いてきたから

「私は昴君が…」


って言おうとしたのに


「別れたんだろ??」


って口にされて何も言えなくなった


そうだよ…


別れたんだもん


でもそんな簡単に忘れられない


「どっちから別れたんだか知らないけど、大羽はアンタを追いかけなかった…」


「違っ!!」


「そうだろ?大羽君。」


えっ??

大羽って…


ドアの方に振り返ると昴君が立ってた


なんで……


そこに昴君が居る意味が理解できずに呆然としてしまう


昴君は黙ったまま青矢先輩を見つめてる


「そんな怖い顔すんなよ、別にいいだろ…今は彼女じゃないんだから♪」


挑発するような言い方に昴君が1歩前に出た


「生徒会長は萌音が好きなんですか?」


「まぁ、好きつうか前から可愛いとは思ってたよ。ただ大羽と付き合ってるみたいだし、人の物に手出すほど不自由してないし…みたいな」


「だったら…何で萌音何ですか」


冷静にお互い話してるように見えるけど


目は笑ってなくて


私はどぉしたらいいか分からなくて


ただ見ているしかなかった




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