Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


「違います!!」


ハッキリとした口調で答える私を見て青矢先輩がフッと笑った


「まぁいいや、仕事するぞ」


そぉ言って生徒会長専用の机に座ると書類に目を通し始めた


「お前はこれまとめとけ。」


資料の束を渡され私も仕事を始める


…シーン


静まりかえる生徒会室に


青矢先輩のプリントをめくる音だけが響きわたる


私は資料をまとめながら青矢先輩を見た



ここ何日か一緒に居て何個か分かった事がある


1つ目は本当に仕事が忙しいって事


2つ目は何だかんだ言いながら私が嫌がる事はしないってこと


3つ目は…


「おい、真面目にやれよ。犯すぞ。」


「はいっ!!」


仕事中は鬼になるってこと


私は慌てて資料まとめを再開する


二人で山のようにある資料を無駄口を1つも叩かず


ただひたすらまとめて




「終わりました!!」


2時間後ようやくまとめ終わった私は笑顔で青矢先輩に言った


「おう、じゃあ帰っていいぞ」


手元にある資料を見つめながら

私の顔を見ることもなく手をヒラヒラさせる



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