Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

忙しそうだな…


体育祭まであと1か月を切ってて


学校全体が慌ただしい空気に包まれいる中


先生達や生徒会は準備に追われているみたいだった


私達の為に色々な準備してくれてるんだよね…


「暗くなるから早く帰れ。」


冷たく言われるその言葉の裏には
どことなく優しさが見える気がする


…カタッ


青矢先輩は席を立ち
また新たな資料を棚から出した


私はその姿を見て鞄を持って生徒会室を出て


そのまま食堂に向かった



食堂に着くと自販機からジュースを2本買って


また生徒会室に戻る



−ガチャ……


生徒会のドアを静かに開けると青矢先輩が真剣な顔して


資料を見てる


…コトッ


さっき買ったジュースをそっと机に置いた


「お前……」


「あの、私まだ平気なんでこの資料まとめるの手伝います。」


私が青矢先輩の机から資料を取ると


不思議な顔した青矢先輩とふと目があった


「あ…の…」


眼鏡から覗くクールな瞳になぜか視線がそらせなくなる


「やっぱ、アンタ変わってるよ。」

って言って優しく微笑んだ




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