Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
…トクン
少しだけ
ほんの少しだけ胸が高鳴る
こんな優しい顔出来るんだ
「じゃあ…それヨロシクな。」
そぉ言ってまたいつもの青矢先輩の顔に戻った
「あっ…はい…」
私はまた資料を机に置いてまとめ始めた
しばらく仕事をしてると
「なぁ…」
青矢先輩が口を開く
「何で、大羽と別れたんだ?」
「えっ??」
資料をまとめている手が思わず止まる
「手休めるんじゃねぇぞ。」
慌ててまた資料をまとめ出す私にもぉ一度聞いてきた
「で?何で??」
「あ…の…それは…」
私が彼女に相応しくないから…
なんて言いたくなかった
資料を見ながら口をつぐんでる私に対して
「まっ。大体想像つくけどな、大羽ファンからの嫌がらせってとこだろ?」
てすんなり当ててみせた
「なんで…」
「分かるだろ。どぉ見たってまだお互い未練タラタラだし、そんで辛くなったんだ?」
私は小さく頷いた