Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


「私みたいな子が彼女じゃみんな納得しませんよね…」


自潮気味に笑う私に


「女は怖いからな…」


って言いながら見ていた資料を手元に置いた


「でもお前、かなりイケテると思うぞ。抱き心地もいいしなッ」

「なっ!!」


思わず顔を上げる


へっ??


気付いたら青矢先輩が私の座っているソファーに


移動してきてた


「青矢…先輩…」


「お前、マジで可愛いな。」


そぉ言いながらどんどん近くに寄ってくる


なに??


何で???


頭がパニックになりながらも


「生徒会長、仕事は!!」


って声を出す


だけど先輩は


「そんなの、終わった。しかも仕事終わったら生徒会長モードは終わり。」


って眼鏡を外して机に置いた


「赤くなったり、青くなったりそれが男には堪らないって実感あんのか、お前。」


そんなのあるわけないじゃない!!


心の中で叫ぶと


「気付いてないって事は天然か…。」


なんて言いながら更に近づく


私は逃げよう思いソファーから立ち上がろうとするけど


片方の手で腕を掴み

もう片方の手は反対側の肩に置かれてるから立ち上がれない


ゆっくりと綺麗な青矢先輩の顔が近づいてくる


その瞳は名前と同じで少し青みがかってる


キスされちゃう!!


そぉ思ってギュッと目を閉じた




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