Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「愛瑠ちゃん。前は優しかったのに何で?」


今私の目の前にいる愛瑠ちゃんが信じられない


でもそんな私に冷たい視線を投げて


「あのさ、別に優しくしてたわけじゃないから。ただ単に本性隠してる方が色々やり易いだけだからさ。
それに萌音の事前から嫌いだったんだよね。
ホンワカしてて男子に人気あってさ。でも気付いてないとこがまた腹立つんだよね。」


淡々と言葉にする


その表情からは私に対しての憎しみが滲み出てる


怖い…


本気でそぉ思った


「とにかく、約束して。昴をちゃんと振る事!!」


『うん』なんて絶対に言いたくなくて


黙って俯きながら首を横に振った


怖いけどそれだけは約束したくなかった……


私が思うような返事をしない事に苛立ったのか


「萌音まじウザイ!!」


って言いながらもう一度手を振り上げた


叩かれてもいい


絶対に嫌!!!


覚悟してグッと歯を食い縛った
のに

「痛い!!」


って叫んだのは私じゃなくて


愛瑠ちゃんの方がだった



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