Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

えっ??


叩かれるって思ったのに


何で??


愛瑠ちゃんへ視線を向けると


あっ……


そこには愛瑠ちゃんの振り上げられた腕を握りしめ


仁王立ちしてる青矢先輩の姿があった


「青矢先輩!!」


「青矢…??」


愛瑠ちゃんは
握り締められてる手が痛いのか

苦痛な顔を浮かべながら視線を後ろに向けて


青矢先輩の顔を見ると


「生徒会長!!!」


って目を丸くさせて驚いた


「笹村愛瑠…お前やり過ぎ…」


そぉクールに言いながらも怒りに満ちた目を愛瑠ちゃんに向ける


「痛い!!離して!!」


苦しそうに愛瑠ちゃんが訴えるとパッと手を離した


「悪りぃ、悪りぃ。
つい性格ブスな女見るとムカついちまって。」


そぉ言ってフッと笑うと

愛瑠ちゃんの顔はみるみるうちに赤くなっていく


「あれ、図星か?お前みたいな女は大羽じゃなくても相手にしねぇよ?
女はな性格の良さが顔に出んだよ。お前がどんなに隠しててもな。大羽も無意識のうちにお前のブラックの部分に気付いてたんじゃねぇの??」


「なっ!!」


「つまりお前は、顔も性格も萌音の足元にも及ばないって事♪あっ。あと触り心地もか。」


涼しげ顔から吐かれる毒のある言葉に

愛瑠ちゃんは悔しい顔をしながら


青矢先輩を睨み付ける



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