Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「ひゃあ!!青矢先輩!」
「うるせぇな!変な声出すな!」
あまりにも驚いて甲高い声を出すと
珍しく青矢先輩も大きな声で怒鳴った
「スイマセン…」
「てか、出んの遅せんだよ。」
謝ってはみたものの
何で青矢先輩が私の家の前に居るのかが分からない
「あ…の…今日は…」
「あっ?出掛けるんだよ。これから。」
出掛ける??
「誰と誰が?」
「馬鹿か。俺とお前がだよ。」
へっ??
私と先輩が??
「いいか。30分待ってやるから仕度して降りてこい。」
そぉ言って私に近付いたかと思うと
顎をグイッと持ち上げた
「それとも、そんな格好してるから玄関で襲っていいって事か??」
言われてから自分がまだパジャマでいる事に気付く
まだ残暑で暑いから
グリーンの星柄の短パンに同じ色柄のキャミソール
と露出がかなり高い
顔から火が出るくらい
恥ずかしさが一気に込み上げてきて
「すっ!!すぐに着替えて来ます!!」
って言いながら
青矢先輩の手から離れると
私は階段を駆け上がった