Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

自分の部屋に入ると着替えを始めながら


これってデートなのかな?って考えた


デートか…


昴君と最後にデートしたのって


プールだったよね……


あの時楽しかったなぁ……


「また私、昴君の事考えてる」


シンとした部屋に自分の声だけが響く


私、駄目だなぁ

こんなの青矢先輩に失礼だよね


青矢先輩との事前向きに考えるって決めたんだから


昴君の事は考えないようにしなくちゃ


今日一日を楽しむ


そぉ決めて青矢先輩の待っている玄関へ向かった


「スイマセン…お待たせしました」


機嫌を伺うように口にすると


「待ってない。」


って一言だけ言って私の手を握り締めて引っ張った


あっ…

初めてちゃんと手繋いだかも


「てか、スカートじゃなくて良かったな。」


今日着てるジーンズ生地のサロペットを見ながら
意味ありげに囁いた


「え??何でですか??」


不思議に思って尋ねると


目の前に大きなビックスクーターが姿を現わした


「わっ!!」


私が目を丸くしてると


「今日バイクだから♪♪」


って得意げに笑った


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