Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「先輩、バイクの免許なんか持ってるんですか!!」


「あっ?当たり前だろ?俺に不可能はないんだよ」


自信たっぷりに口にすると


長い足を持ち上げてバイクに座った


ビックスクーターは
全体はブラックなのにシートだけが白と黒のチェックで

それだけで青矢先輩がセンスが良いのが分かってしまう


「眼鏡…」


「眼鏡??あぁ、今日はバイクだから外した。」


コンタクトをしているのか

いつもと全然違う青矢先輩


洋服もチェックのシャツにポケットが大きいジーパンを

サラッと着こなしてる


改めて先輩はカッコイイ


そぉ思ってしまった


「ほらっ。」


ポンと私の手に置かれたのはヘルメット


「早く被って、後ろに乗れ。」


コクンと頷いてヘルメットを被る


「似合わねぇな…」


フッと笑ってシートを2回叩いて


「早く乗れ。」


って腕を掴んだ


私は大人しく後ろに乗ると


「あの…手はどこに…」


って質問してみた


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