Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
え……
「先輩……」
私がそぉ聞くと
青矢先輩は少しだけ身体を離して私を見た
そして
「なぁ…キスしていいか…」
って真っ直ぐ見つめて口にした
「先輩…」
「大羽なんか忘れろ…」
真剣な顔で
でもどこか苦しそうに言葉にする
青矢先輩…
その瞳を見るとダメなんて言えなくて
私はコクンと頷いた
青矢先輩はこんなにも私を好きでいてくれてる
きっと幸せになれる
そぉ思って私はそっと瞼を閉じた
少しづつ近付く青矢先輩の吐息が
唇に掛かる
あと少し
あと少しで唇が重なる瞬間
「萌音…」
って青矢先輩が初めて私の名前を呼んだ
−−萌音……
『俺以外の男に萌音って呼ばせるなよ』
昴君…
『約束な!!』
昴君……
青矢先輩ともう少しで唇が重なる瞬間
「萌音って呼ばないで…」
私の口から勝手に言葉が出てた