Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

それに前の事だって気にしてる


また付き合って


同じ事を繰り返すのが怖いんだ


じゃあ私はどぉするべきなの?


分かんないよ……


それでも昴君を忘れられない


忘れる事なんて出来ない


「それでも私は…昴君が好っ!!」


好き…口にしようとした時



−グィっ!!!


青矢先輩が私の頬を両手で包み


自分の方に向かせて


「そんなの好きって言わねんだよ!!」


って怒鳴った


「青っ……」


「好きならな、もっとプライドとか怖さなんか捨てられんだよ!前がどぉとか、言うのが怖いとか関係ねぇんだ!!
お前はな!!ただ大羽の亡霊に憑かれてるだけなんだよ!!」


昴君の亡霊…


呆然としてる私を青矢先輩が抱きしめた


「萌音、萌音!!今お前を抱きしめてるのは誰だ。」


「青矢先輩…」


「嫌なら振りほどけ、そしたら諦めてやる…」


先輩はそぉ言って私の顔を覗き込む


振りほどかなくちゃ


だって私の好きな人は…


昴君なんだよ



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