Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

昴君

何でいるの!!


だけど今さら出ていくわけにいかなくて


二人の姿を見ていることしか出来なかった


「大羽、お前さ、萌音の事まだ好きなのか?」


いきなり青矢先輩が直球で昴君に聞いた


「はっ…生徒会長には関係ないですよね?」


「それが関係あるんだな。俺アイツの事好きだから。」


二人とも冷静に話してるけど心の中は穏やかじゃない


そんな空気が屋上に広がってる


「しかも、キスしたし。」


青矢先輩!!


先輩のその言葉に昴君の顔付きが変わったのが分かる


何でそんな嘘つくの


怖いくらいに昴君が先輩に対して投げ付ける視線を


そのまま受け止めて


青矢先輩はさらに挑発するように


「キス以上の事もした。つったら諦める??」


て笑いながら言った


そんなの嘘!!


思わず耳を塞ぐと


「そんなわけないですよ…」


青矢先輩の嘘を見抜くかのように


昴君が一言だけ口にした


「何で?お前さ、あの日屋上で萌音と俺が抱き合ってるの見てただろう?」


えっ…


昴君が見てた??



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