Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「萌音はさ、青矢先輩が好きなの?」
「えっ…」
好き…
なのかな…
「大羽君の事は好きでしょ?」
昴君の事は
今でも大好きだよ…
杏ちゃんの言葉に私は小さく頷いた
「じゃあさ、青矢先輩は?大羽君と比べてどぉなの?」
青矢先輩の事…
「青矢先輩の事、嫌いじゃないよ。ただ昴君への想いと同じかって考えると違うような気がする…」
その言葉を聞いて杏ちゃんが微笑んだ
「でもね、杏ちゃん…青矢先輩に抱きしめられると、逃げられないの…この人を切り捨てられないそんな気分になるの…」
この気持ちは何なんだろう
恋??
好き??
分からない…
俯く私に杏ちゃんが
「それは、愛じゃなくて愛情じゃないの。」
って言った
「…愛情??」
「違う??例えば駿兄に告られたらどぉ?愛情を感じて好きだから断りくにいよね。それと同じじゃない?萌音はいつの間にか青矢先輩を…違う意味で大切に感じ初めてた。だから切り離せない。違う?」
「……。」
杏ちゃんの言葉に絶句してしまった
確かにそうかもしれない
この気持ちが駿兄に感じる気持ちと同じなら
納得出来る
そぉ思った…