Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
第5章 体育祭

☆強くなりたい☆


朝、目が覚めてカーテンを開けると


明るい日差しが差し込んでくる



快晴…


そんな言葉がピッタリな天気




今日は体育祭本番


それなのに私は昨日の夜ほとんど眠ることが出来なかった


昴君のこと


青矢先輩のこと


自分の気持ち


たくさんの思いが交差する


17歳の私は人より少し臆病で


でも初めて昴君に恋をして


ほんの少しだけでも
怖がりな自分が変われたような気がした



だけど本当はちっとも変われてなんかいなくて


人を好きになることが辛いって知ってしまった途端


怖くなって逃げたんだ




自分が辛いから


現実から逃げたいから


昴君がしっかり繋いでくれていた手を
自分から離した



それで今度は青矢先輩へと逃げて…


青矢先輩の強引さが何だか安心できた


昴君の事を忘れさせてくれる



そぉ思った……



だけど昴君の事
忘れるなんて出来なくて

もし昴君が別れたあとに違う人と付き合ってたら
きっと悲しくて、辛くて耐えられなかったと思う



狡いよね…


何もかも中途半端


恋することも


別れることも


何もかも…




私の中途半端さがみんなを傷付けてしまった


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