Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

学校に着いて
杏ちゃんと制服に着替えて
校庭へと出た


「萌音、昨日眠れなかったんじゃない?」


「…うん。でも平気!私は今日で弱い自分を捨てるの。きちんと答えを出すって決めたから…」


心配する杏ちゃんに
笑顔で元気よく返事をした


「そっか。私は萌音が誰を選んでも味方だからね。」


そぉ言って背中を優しく叩く


「ありがとう…」


杏ちゃんの優しさに胸の中が暖かくなった




全校生徒が集まり


ザワつく校庭に青矢先輩の声が響き渡る


「静かに!!これより第40回西宮高等学校体育祭を行います!!」



その透き通るような声に全校生徒が静まり返る


青矢先輩はやっぱり凄い


生徒会長ってひ弱なイメージだけど
青矢先輩は文武両道で
スポーツも出来れば成績もトップで

こぉなる前から噂はよく耳にしてた



「では、まず校長先生よりお話がありますので、静かに聞くようにお願いします。」


青矢先輩から校長先生にマイクが渡り


長い話しが始まる


生徒達は静かにはしているけど
下を向いたり
あくびをしたりとダルそうに時間が過ぎるのを待つ



その間も前にいる青矢先輩は身動き一つせず


真剣な顔して校長先生の話しに耳を傾けていた


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