Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
だってさっき
私の気持ちはハッキリした
私の気持ち
それは
昴君が好き
だから例え負けたとしても
青矢先輩とは付き合えない
それなのに私はまた現実から目を背けて
逃げようとした
昴君が勝ったらなんて考えた
杏ちゃん…
結局私はまた背中を押されちゃったね
だけど今度は押されるだけじゃなくて
きちんとそれに答えるから
今度は私から頑張って昴君に伝える
必ず伝えるから
「杏ちゃん…ありがとう…私、青矢先輩のとこ行ってくるね」
少しだけ微笑みながら言葉にすると
「頑張れ!!」
って頬を優しく撫でた
そして私は
青矢先輩にメールを入れた
『屋上で待ってます』
って……