Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


…ハァ−−


青矢先輩は溜め息をつきながら



「お前、強くなったな」


って言った


「私は強くないです…ここまで来るのに沢山の人に助けられたり…反対に傷つけてしまったり



青矢先輩の事も…


「だからこれからは…少しづつでも変わって行きたい」



誰かに背中を押されるんじゃなくて

自分で勇気を出せる

そんな私になりたい


我慢していた涙が溢れ出しそうになる


そんな私に先輩は近付いて


「俺を振ったんだから、絶対幸せになれよ。」


そっと抱きしめた



「先輩…」


「最初はからかい半分で近付いた。でもお前弱い癖にしっかりしてて、帰ればいいのに仕事手伝ったり…

いつの間にか惹かれてた。お前が大羽を好きなのも分かってた
はずなのに

どっかでハッキリさせたくて勝負した。

まぁせめてもの救いは大羽に勝てたことだな。」


そぉ言って意地悪に笑うけど

その顔からは優しさが滲み出てた


青矢先輩はいつも優しかった


どんな行動も自分勝手に見えてるけど

奥を知ると


相手を

私を思ってしてくれてる事ばかりだった




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