Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「青矢先輩、私きっと昴君が居なかったら…」
「バーカ。居なかったらなんていらねぇよ。」
私の言葉を遮って顔を覗き込む
そして……
−チュッ!!
頬にキスされた
驚いたのと一緒に
私の顔は一気に真っ赤になってしまった
「大羽に渡す前に、この位は頂かないとな♪」
いつもの余裕な顔で誇らしげに笑う青矢先輩に
「もぉ!!先輩の馬鹿!!」
って言って胸をバシバシ叩く
そんな私を見つめながら
「今度は逃げんなよ。頑張れ。」
身体を離して髪に触れる
「はい…。」
先輩…
切ない気持ちを胸の中にしまい込んで
屋上を後にした……
そして私は
自分の気持ちを伝えるために
昴君を探した