Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

☆最後のチャンス☆


昴君


息を切らしながら昴君を探すけど何処にもいない


保健室

校庭


体育館


いつもならすぐに逢えるのに


ううん…違う…


いつもは探さなくても昴君が私を見つけてくれてたんだ


本当に私…何の努力もしてなかったんだね



だけど今度は私が見つけなくちゃ


そぉ思い外を探しに行こうと玄関へ着くと
名波君の姿が目に入った



「名波君!!!」


「ん??萌音ちゃん?」


大きな声で呼び止める私に優しく話し掛けてくれる


「あの…昴君見た?」


「昴?なら応援席に戻ってるよ」


応援席…


「あいつさっきので足さらに痛めたから…体育祭終わったら閉会式には出ないで病院行くって言ってたよ」


「えっ…そんなに悪いの!!」


思わず名波君のジャージの裾を掴んで質問する


「違うよ。一応念のためだからそんな心配しなくて大丈夫。」


慌てる私を安心させるように笑顔で答える


そっか…良かった…


その言葉を聞いてハァっと息を吐きホッとしてしまった



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