Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
涙を流しながら一心不乱にボールの中の何かを混ぜてる
だけど時折、手を休めては涙を手で拭ってた
その姿は俺の中の何かに火をつけた
それが何なのかは分からないけど
目が離せなかった
それから何度も彼女を探すようになった
探してるうちに
中尾萌音って名前と同い年って事を知った
見ればみるほどその笑顔や仕草が全部愛おしく思えてくる
俺は中尾萌音が好きだ
そぉ思った
彼女を見続けて半年
萌音を好きな奴が他にもたくさん居ることに気付いた
あんなに可愛いんだから当たり前だけど
だれも近づけないでいる
その理由は彼女の友達
沢田杏香
沢田もかなりの美人だけど
いつも萌音の側にいた
まるで彼女を狼達の群れから守るように
沢田が彼女から離れる事はめったになくて
だから萌音には誰も近づけないでいた
だからかな
萌音の周りはいつも純粋で綺麗な空気に包まれてた