Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「あ…の…」



私がオズオズと小さな声を発したら男の子は振り返った



、、トクン…

目があった瞬間身体が硬直してしまった



大きくて切れ長の二重



少し茶色がかった髪の毛



赤くてふっくらした唇……



目を奪われるって本当にあるんだ


彼はとても綺麗な顔立ちをしてた


「えっ…何???」



男の子に不思議そうに尋ねられて我に返る




「ごめんなさい!!あのタオル…使って下さい…」




慌てて言葉を繋ぎタオルを差し出す




「タオル??」




「あ…あの別に変な意味じゃなくて!!
そこに座ってパンジーを見てたら、貴方が居てタオルなくて困ってて…だから…」




自分でも何がなんだか分からなくなってきて


恥ずかしくて思わず俯いた





「あぁ…何だ。じゃあ遠慮なく借りるね、、」



手からタオルを取りガシガシと顔と体を拭き始めた





黙って見ていたら男の子が口を開いた





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