Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
私は慌ててメールを返した


【ごめんなさい…手も怪我して部活も出れないし、練習試合あるって聞いたから応援したくて…】 −−− 送信−−


もしかして迷惑だったかな…

なんだか心配になって携帯を見つめていると

またすぐに携帯が揺れた

開くと


【マジで!!凄ぇ嬉しい!!しっかり応援しろよ♪】

って書かれてた…


パッと携帯から目を離し昴君を見ると眩しい程の笑顔で私を見てる


私は頬を赤く染めながら


【うん!頑張ってね!!】


と返事を返した………


−−ピィー!!


調度ホイッスルが鳴り先生の声が聞こえて来た


昴君は私から視線を反らすと携帯を置いて先生の所に走って行った


『それではただ今より西宮対篠塚の練習試合を始めたいと思います!』

その声と同時に
昴君達は一列に並んで頭を下げた


私は初めて見る彼の真剣な横顔に
胸のドキドキを抑えることが出来なかった


< 43 / 236 >

この作品をシェア

pagetop