Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「惚れ直した??」
杏ちゃんがニヤニヤしながら小声で聞いてきた
その言葉に私の顔は一気に赤くなる
「あぁ!図星だ!!」
嬉しそうにからかう杏ちゃんを見て
もぉぉぉ!!!
と思いながらも
「うん…凄い好き…」
と私はコクンと頷いた
私があんまり素直に認めたから驚いたのか杏ちゃんは固まってしまった
だって本当にカッコイイんだもん…
こんなの見たらますます好きになっちゃうよ
そんな事を考えながら試合を見ていると
終了のホイッスルが鳴った
『50対15で西宮の勝ち!!』
結果は圧倒的な差で昴君達の勝ちだった
『『ワァぁぁ!!!』』
皆が凄い歓声を上げて拍手をしてる
私と杏ちゃんも痛くなる位手を叩いて喜んだ
練習試合なのにこんなに興奮するんだから実際の試合はもっと凄いんだろうな…
「帰ろっか??」
試合も終わって皆が帰り出すと杏ちゃんが口を開いた
「あっ…うん。」
私はコクンと頷き鞄を手にした
その時…
−ブルル…
携帯が震えた……