Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
慌てて携帯を開くと昴君からだった
【少しだけ休憩時間だから中庭で待ってる…… 】
あっ…どうしよう…
チラッと杏ちゃんを見ると
「待ってるから行ってきなよ♪」
って笑顔で言ってくれた
「杏ちゃん…」
私が杏ちゃんを見ると
−−バシッ
と背中を叩かれた!!
「友達の恋を応援するのは当たり前でしょ!!」
「杏ちゃん…ありがとう…」
「早く行きな!遅れちゃうよ♪」
「うん!!行ってくる♪」
私は杏ちゃんに見送られながら中庭に急いだ
息を切らしながら中庭に着くと
昴君が座って待ってた
「昴君!!」
私が呼ぶと昴君は顔を上げて笑顔になった
「萌音!!」
駆け寄ると彼は自分の横をポンポンと叩いて隣に座れと合図した
ストンと横に座ると
「萌音。見に来てくれたんだ…」
て聞いてきた
「うん。凄かった!!あんなにシュート沢山決めて!!」
私が嬉しそうに言うと
「萌音が見に来てくれたから張り切っちゃった♪」
と顔を覗き込みながら照れたように笑った
え…本当にそうなの??
何だか私まで恥ずかしくなってきて思わず話しをそらしてしまった
「あっあの!昴君て人気あるんだね!!」
「えっ??」
「だって凄い女の子の数だったよね…」
話題を変えたのはいいけど
何だか自分で言ってて悲しくなってきた…
そうだよ…あんなに女の子に人気あるんだもんね
「萌音ヤキモチ??」
「えっ!!」
驚いて顔を上げて
「ち…違うよ!!!」
否定した
「顔が凄げぇ赤い!!萌音可愛い♪♪」
そんな事を言われたから益々私の顔は赤くなってく