Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
きっと実行委員会が終わったら逢うこともなくなるから
あの火曜日の約束だって大会の為のものだったし
接点はもぉ何も無くなるんだ…
告白する勇気もない私は
ただ昴君に感謝の気持ちだけは伝えたかった
言い終わり俯くと寂しさが込み上げて泣きそうになった
昴君…大好きだよぉ…
「萌音!!」
急に大きな声を出して昴君が前に身を乗り出した
−−バサッ…
「あっ資料…」
机に置いてあった資料がバラバラに落ちてしまった
私が慌ててその資料を拾おうと椅子から立ちしゃがみ込むと
−−グイッ!!!
腕を掴まれた
えっ………
上を向くと目の前には昴君の切れ長の瞳があった
そして次の瞬間
昴君と私の唇が重なり合った……
急な出来事に私の頭は真っ白になる
今私…昴君とキスしてる??
顔だけが昴君の方を向いていた私の身体を彼はキスしたまま自分の方に向かせた
そして唇を離して耳元で囁いた
「萌音…好きだ…」
えっ………………好き……
そぉ呟いた後私の身体をキツク抱きしめた