Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
「あのね!!昴君が友達と前から行く約束してて、でも私と……」
付き合ってって………なんか自分で言うのが恥ずかしいな…
「彼氏と彼女になったから萌音も連れて行きたいって事??」
「かっ!!そっ…そうなの!!でもその友達が一人になっちゃうから萌音の友達も誘ってって言われて…」
昴君と考えた言い訳だけど何だから嘘っぽく聞こえる
「で??その友達って?」
杏ちゃんは疑う様子もなく聞いてきた
「あっ…うん…同じクラスの名波君…なの…」
って言った途端杏ちゃんの顔が急に赤くなった
へっ!!杏ちゃん??
「杏ちゃん顔赤いよ……」
私がそぉ言うと杏ちゃんは顔を両手で隠しながら小さい声で
「実は…私、名波の事好きなの…」
って言った
「えっ…えぇ!!!!」
思わず大声を上げてしまった私を慌てて杏ちゃんが口を押さえた
「萌音!!声デカイから!!」
「だっ!!だって…」
「ちゃんと話すから落ち着いて…」
杏ちゃんが一呼吸置いて話し始める
「実は…私1年生の時名波に告られてるんだよ…」
そうなの!!!
「でもその時はよく知らない相手だし、断ったの…」
「うん…」
杏ちゃんは更に言葉を続けた