Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜
お祭りのやっている場所までつくと音楽と屋台でキラキラしてる
「すげぇ…結構人がいるんだな。」
昴君がボソッと呟いた
「本当だね。この後花火大会もあるからだね」
花火大会…
去年までは杏ちゃんと二人で家のベランダから見てたけど
今年は大好きな人と見れるんだ
それだけで私の心は凄く幸せになる
不意に前を歩いていた名波君がこっちを振り返った
「なぁ!沢田さんがりんご飴食いたいらしいけどお前等は?」
ってりんご飴の屋台を指差しながら聞いてきた
「俺は唐揚げ食いたい!萌音は?」
昴君が私に聞いてくれた
「私は…食べる!!」
そぉ答えるとクスッと笑って
「オッケー♪」
って言いながら名波君と二人でりんご飴の屋台に並んだ
私と杏ちゃんは買って貰うのは悪いと思って二人に駆け寄り
「名波君、悪いからいいよ!!」
「昴君も私自分で出すから!!」
って言ったけど
二人は『俺らが出すよ』って言って結局買ってくれた
「ほら、萌音♪」
嬉しそうに私の前にりんご飴を差し出しそれを受け取るとまた手を繋いだ
「ありがとう。美味しい♪」
笑顔でお礼を言ったら
「彼氏ですから!!」
ってちょっと照れながら笑った
その仕草が妙に可愛くて私の顔からは自然に笑顔がこぼれた